牛乳瓶のふた・和田コレクション

牛乳のふた、時を駆ける!

牛乳といえば、今や紙パックが当たり前。でもちょっと前までは、牛乳びんと、あの丸いふたがトレードマークでしたね。「牛乳ぱった?」で遊んだ思い出のある人も多いはずです。

昭和30年ころの仙台のある日、「できるだけいろんな種類の牛乳のふたを集めたい」そんな思いに駆られた少年は、忍び込んだ牛乳工場のおやじに見つかって大目玉。事務室で小さくなっていると、なんと、ふたを作っている会社から直接とりよせる方法を教わります。

和田安郎さんによる牛乳キャップコレクションは、その時始まりました。その後増減はあったものの、今は、戦後まもない頃から、今も現役のものまで、全国津々浦々の1427点が、地域、時代、メーカーごとに整理保管されています。仙台市内にあった「牧場」や、今はなくなってしまった懐かしい銘柄、ふたの中からは、思いがけない町の歴史を知ることもできます。

昔の歌が忘れかけた記憶を呼び覚ますように、引き出しの奥から出てきた何気ない写真や小物からなにか、かけがえのない思い出がよみがえることがあります。仙台という街に暮らす人々の、何気ない記憶のかけらたち。そこから蘇る、街のにおい、街の音、街のくらし、それは・・・・・「記憶を運ぶメディア」

みなさんのそんな記憶のかけらを集めてみたいと思います。牛乳のふたのコレクションのように、身近な思い出が集まってできるさまざまな波紋を、「都市の記憶」として定着させて、21世紀の幕開けとともに定禅寺通りにオープンするせんだいメディアテークに手渡したいと思います。

「都市の記憶」プロジェクト実行委員会

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