事業のコンセプト

メディアテーク・プロジェクトとは?


発端

仙台市が進めているせんだいメディアテーク・プロジェクトは、アートギャラリー、青葉区図書館、映像センター、視聴覚障害者のための情報提供の4つの機能を、新しいメディアを軸に融合し、21世紀の情報化された市民社会にふさわしい芸術文化施設として再構築しようとするものです。建物の面積21500m2、開館は西暦2000年の予定です。

※アートギャラリー機能→現市民ギャラリーの移転改築と表現活動推進機能の拡充
※中央図書館機能→現市民図書館の移転改築とメディア機能の拡充
※映像センター機能→現視聴覚教材センター機能の発展的吸収
※視聴覚障害者のための情報提供機能の新設

1994年、このコンセプトを実現するための設計競技が行われました。その結果、東京の伊東豊雄建築設計事務所が提案した、画期的なプランが最優秀に選ばれました。このプランは、上下をつなぐ中空のチューブ、フロアである薄いプレート、透明なガラスのスキンによって構成されたもので、内側と外側、上と下、健常者と障害者、運営者と利用者などといったバリアをとりのぞき、メディアを介してすべてが一体化していくという考え方に貫かれています。



プロジェクト検討委員会による検討

1995年、仙台市は、この斬新なプランの中で、どのような活動が行われるべきかについて検討するため、5名の専門家による検討を行いました。その結果、おおむね以下のような考え方が示されました。

事業の目的

1. 21世紀の市民社会を支える都市機能として、さまざまな「知」を新しいネットワーク型情報基盤の上に集積し提供する。それによって、視聴覚障害者を含むあらゆる市民が、それぞれの興味や関心にそって、古今東西の最新の情報・資料や芸術・文化にふれることができる。
2. このような「知的環境」の中で、市民が思い思いに知的探究や創造活動を行うとともに、その成果を発表し、世界に発信することを支援する。それによって、多様な公共的市民活動や国際的な芸術文化活動を活性化する。

事業の手法

メディアテーク事業は、従来の公共事業における一方向的サービスのあり方にかわり、市民が直接運営に参加し市民どうしがお互いに支援しあう双方向的サービスの形態によって進めることをめざす。そのために、市民のさまざまな公共的活動(ワークショップ)を活性化し、世界とネットワークする情報基盤を整備し、およびそれらをフレキシブルに支援しリードするサポート体制を整備する必要がある。


プレ事業の必要性

このプロジェクトは、施設の完成をもって完了するものではなく、永久に発展を続けていくべき事業です。さらに今から開始できる事業は建物の完成を待たずできるだけ早くから着手し、育てていきたいと考えます。仙台市は以上のような、日本においてまだ前例のない事業を実現するために、幅広い市民の参加を求めています。

せんだいメディアテーク・プロジェクトは、21世紀の市民社会における「ユニバーサル・コミュニケーション」の実現のために貢献することをめざしています。すなわちメディアテークは、言語や文化、身体的障害や無関心などさまざまな情報のバリアを取り除く活動や、「バリアフリー」な表現方法についての国際的な実験を、地球上のあらゆる地域の市民と共同して進める場となるべきであると考えています。

そのために、本プロジェクトの推進にあたっては、参考とすべき事業を幅広く調査し、できるだけ早く国際的なネットワーク上の活動を開始することで、この事業に賛同していただける世界中の人々や機関と連携を深めていきたいと思います。


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